プレスリリース：ノースP&Iとスタンダードクラブが新しいグローバル海上保険会社を設立するための合併計画を発表

今回の統合により、デジタル化、人材採用、規制、サステイナビリティがもたらす既存および新たな課題やチャンスに直面した際にも成長へとつなげる力を持ったグローバルな海上保険会社が誕生します。

ノースP&Iとスタンダードクラブは、海事業界において、新しいグローバルな海上保険会社ならびに世界最大規模の相互保険会社を設立するための合併案について、正式な話し合いを開始しました。300年に渡り共有されてきたP&Iの歴史により、統合される相互保険会社は4億総トンに相当する船舶をカバーします。

「スタンダードクラブとノースは現在、卓越したサービスとイノベーション、より幅広い多様な製品範囲、規模の経済、グローバルな展開に基づき、世界をリードする最も影響力のあるP&Iクラブの1つを生み出すチャンスを得ました。」と、スタンダードクラブのJeremy Grose CEOは述べています。

「合併したクラブは、メンバーサービスとインターナショナルグループシステムの両方に対して揺るがぬコミットメントを守り続け、世界中の最も多様な船主に関連する海上保険商品、サービス、ソリューションを提供します」とGrose氏は続けます。「船主やその最善の利益の代弁者として機能することで、合併されたクラブが持つ市場をリードする知識と深い技術的洞察を活かして、船主の変化するニーズをサポートすることに重点的に取り組んでいきます。」

「より強力な財務耐性により、新しく設立されたクラブはあらゆる状況で前進を続けるに適した状況に身を置くことができます」と、James Tyrrellノース会長は述べており、「変化しつつある、時には不安定な海事分野において、ノース取締役会はP&I業界における深い考慮に基づいて調和が保たれた統合から生じる潜在的な価値を長く評価してきました」「適切なパートナーの選択は、成功に向けた重大な第一歩なのです。」と続けます。

合併により、新しいクラブは海事分野に影響を与える継続的な破壊的変化に対応し、将来の課題をよりよく予測することができるようになるでしょう。規制要件を上回る強力な資本バッファーに支えられ、統合されたクラブの資本力は、メンバーサービスや革新的テクノロジー、よりニーズに合った持続可能なソリューションを長期的に充実させるための大幅な再投資を可能にします。

正式発表は両クラブ理事会による提案承認と主要規制当局への合併の意向の通知を受けて行われます。ノースクラブとスタンダードクラブ合同ワーキンググループが任命され、統合事業体がメンバーに向けて価値を最大化する方法を評価します。ワーキンググループは構造化方法論に従っており、合併事例を両クラブが客観的に調査および評価できるようにしています。

「合併の背後にあるビジョンは船主に目に見える利益をもたらすことです。両クラブ理事会は、提案を導き形作る上で重要な役割を果たしてきました。この統合により財務耐性、効率性、さらには人材が豊富になり、広く知られている両クラブのサービスの卓越性と緊密なメンバー関係への重点的な取り組みを継続し強化できます。」と、スタンダードクラブCesare d’Amico会長は述べています。

提案された合併は、両クラブのすべてメンバーおよび適切な関連規制当局の承認を得ることを条件としています。メンバー投票手続きは5月末までに完了する見込みです。メンバーによって承認された場合、両クラブの正式合併は2023年2月20日までに完了する予定です。

「近年、多くの成功した合併を経験したことで、ノースは計画性が高く確固たる統合からメンバー得ることのできるさまざまな利益を十分に理解しています。」とPaul JenningsノースCEOは述べています。

2022年に合わせて300年になる歴史を下に、この２つのユニークな組織の強みに、相互補完的関係にある文化、ビジョン、アプローチを組み合わせることで、統合されるクラブの強みが構築されていくでしょう」とは同CEOです。「ノースとスタンダードクラブの提携は、チャンスを活用し、デジタル化、人材採用、規制、サステイナビリティの課題に対処するための説得力のある価値提案を提供します。」