船員幸福度指数(SHI)第2四半期の結果から分かる船員の心身の健康状態とは

船員幸福度指数(SHI)2022年第2四半期の 結果 は、新型コロナウイルスの世界的大流行とロシア・ウクライナの政治的緊張状態が反映された船員の幸福度の尺度となっています。そのような中、この四半期では、全体の評価が前四半期の5.85から7.21/10へと大幅に上昇し、楽観的見解が増加する記録を示しているのは喜ばしい状況です。 

国際労働機関(ILO)の合同海事委員会 (JMC) の特別小委員会が、有能船員の最低月額基本給を引き上げることで 合意 に達したという事実も、船員間で見られるようになった楽観ムードのもう1つの要因と言えます。 

船員がパンデミックに関する課題に現在直面しており、また今後もその状況は続くとみられている中において今回の決断が下されたという事実は、世界貿易を動かし続けるために必要な、基本的役割を船員が担っているということへの認識を反映していると言えるため非常に心強いものです。 

ただ、このような考えは世界規模でのインフレや生活費の上昇を鑑みると大きな励ましとなる一方で、回答者からは陸上職員との格差も提起されています。 

「私の知る限り、海上での仕事をやめようと思っているということを口にしない船員はいません…若い人たちにとっては船員として働く以外にも活躍するチャンスはたくさんありますし、海上で働くことに興味を持つ人がいなくなっているんです」

当クラブは今後、第2四半期の結果を分析しながら船員の現状とその影響を把握していきます。引き続き当ページにご注目ください。  

スタンダードクラブのロスプリベンション部門は、 船員の福祉向上のために尽力しています。その実践の証しとして、当クラブは 乗組員の健康と乗組員交代に関する ネプチューン宣言に署名しており、さらに ミッション・トゥー・シーフェアラーズによる報告書である 船員の幸福度指数も後援しています。 

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