船員の幸福度 – 2022年の進捗状況と内省

船員の幸福はスタンダードクラブが重要視するトピックであり、意識を高め、船員をサポートし、より安全な海運業界を育成するために、様々な方法やパートナーシップ提携の機会を常に模索しています。幸いにも、この思いはより広い業界で共有されており、年末が近づくにつれてこの分野において実践された活動に関するリソースと内省が更新されています。

まず、スタンダードクラブの 「Seafarer Wellbeing」ポスターキャンペーン が、 「Crew Connect Global’s Welfare and Corporate Social Responsibility Award」の最終選考に残ったという嬉しいお知らせがあります。メンバーの船舶の壁を美しく飾る目的で作成された私たちのポスターは、現在、船員の幸福に最も大きな影響を与えると考えられている4つのトピック (健康的な食事、体の健康、精神的な健康、他者とのつながり) に焦点を当てています。この賞は、「乗組員やより広いコミュニティに目に見える影響を与え、過去1年間に提供された主要な企業の社会的責任（CSR）ポリシーまたはイニシアチブを表彰する」ものです。当クラブの努力が認められたことに感謝すると同時に、このカテゴリーにおける他の候補者の素晴らしい作品を目にすることも大きな励みとなっています。

次に、ミッション・トゥー・シーフェアラーズは、 2022年第3四半期船員幸福指数報告書の調査結果も発表しました。この結果は、船員幸福度が10点満点中7.3点に達し、前四半期の 7.21点から上昇しことを反映しています。これは、パンデミックの最中に各機関が行ったすべてのウェルビーイングに関する取り組みと投資に対して非常に勇気づけられる結果であり、船員の船上生活を改善するための努力が実際に影響を与えることができた事実を証明しています。しかしながら、楽観的な見解が保たれる一方で、依然として改善の余地は多く残されています。このような根深い課題に対処することでのみ、船員幸福度を現在の水準で維持し、パンデミック中に経験した精神面での不安定さを回避することができます。

これを踏まえて、スタンダードクラブは、2022年12月7日に船員の幸福に関するウェビナーで、ミッション・トゥー・シーフェアラーズおよび IDWAL Marineとの コラボレーションを予定しています。これに関するニュースは、今後改めてお届けします。

さらに、国際船員の福祉および支援ネットワーク(ISWAN)は、2021年から2022年の 年次評価 を発表し、1年間を通して達成した全内容を振り返り分析しています。11,744 人の船員とその家族がISWANからサポートや援助を受けており、彼らのヘルプラインは引き続き、無料、秘密厳守、多言語対応かつ年中無休24時間利用可能です。また Social Interaction Matters（SIM：社会的交流問題）プロジェクト のフェーズ2に関するレポートも閲覧可能です。異なる企業10社から合計21隻の船舶が試験に参加した今レポートは、船舶会社、船舶管理会社、船員、その他の海事ステークホルダーに対して実践可能なガイダンスと推奨事項を提供します。

最後に、Sustainable Shipping Initiative (SSI) ならびにInstitute for Human Rights and Business (IHRB) により導き出された 2022年の進捗状況報告書 は、船員の人権や福祉の現状を反映し、RightShipの「Crew Welfare Tool」からのデータの傾向を考察したうえで、さらなる取り組みが必要な領域を特定しています。

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